当院では現在、外科手術を主体としない治療を推進しております。全ての症例に適応するわけではありませんが、外傷を含むあらゆる神経・運動器疾患そして一部の内科疾患に対して複合型理学療法を適用し、高い治療効果を得ております。これらの治療により外科手術を避けることが可能となった症例が数多くあります。そしてこれらの新しい治療法は痛みや苦痛を伴うことがありません。当院では、様々な飼い主様の期待に応えられるよう、技術の研鑽はもとより、施設・設備など、日々改善に努めております。
診療は完全予約制になっています。事前にご予約のうえでご来院ください。
初診の方は十分な検査や治療の時間を確保するため、できる限り午前中の予約をお願いします。事前に「問診票」を記載の上お持ちいただくことで、診察までの時間が短縮できます。診療を受ける際には、予約時間の10分前にはご来院下さいますようお願いいたします。事前にご相談いただければ、遠方からの来院でも診療いたします。
お待ちいただく際には、受付前の待合室だけではなく、入口脇の屋外ベンチ、ドッグラン、駐車場併設の待合室など、様々な場所がご利用できます。
他のペットと一緒にいると落ち着かない、怯えてしまう時などには、どこでもお好きな場所でお待ちいただけます。また、駐車場待合室のトイレは車椅子で来院された飼い主様はじめ、大型犬とも一緒に入れるように、ゆとりをもって造ってありますので安心してご利用いただけます。
診察を行う際、飼い主さんも同席できますので、診察台の上のペットも不要な興奮をする事なく、落ち着いて診察を受ける事が出来ます。
また、飼い主さんと共に治療を行っていく為、その都度病状や治療方針に関して十分にご理解頂くことができ、納得して治療を受けることができます。病状や治療方針について、ご不明な点やお気づきになったことがあれば、いつでも病院スタッフまでご相談ください。
院内には、診察や処置が行える多目的な治療スペースが複数用意されています。
通常の手術室とは別に、麻酔設備や内視鏡設備等を備えた治療スペースもあり、簡易的な手術も安全に行えるようになっています。急患の際に複数の獣医師により同時進行で処置を行う事もでき、一般外科、整形外科、内視鏡手術、緊急診療を円滑に行える体制になっています。
手術室は陽圧換気やHEPAフィルターを使った空調で厳重に衛生管理を行っています。麻酔設備、内視鏡設備、腹腔鏡設備その他、多様な手術に対応出るよう各種機器を用意しています。
手術は正確かつ速やかに行い、できるだけ負担の少ない形で行うように心がけています。
手術の際には、別室に手術の様子を映すモニターとシートを用意していますので、同時進行で手術の様子を見守ることができます。
付添い看護室にはペットと一緒に過ごせる場所を用意しています。ペットの介護中、何か問題点があればすぐに医療スタッフへ伝達できます。一般のケージでのお預かり以外にも、必要に応じてICUでお預かりする場合があります。ICU(集中治療室)は、温度、湿度、酸素濃度の管理まで行えるものが用意されています。
入院や点滴等の治療の為、一時的にお預かりする際などには、場合によってはICUとは別の通常のケージでお預かりすることもあります。
薬浴療法では、入浴剤の効果がより浸透するようにジェットバスを用いて薬浴を行っています。
また、マイクロバブル発生装置も併用していますので、微細な泡が汚れを洗い落とすのを助け、さらに高い洗浄効果も得られます。薬浴療法用の大型のジェットバスおよびマイクロバブル発生装置は2セット用意しています。
他にも、軟水生成装置で造り出した水や、当院に湧いている温泉(フミン水)を利用し様々な皮膚病の治療に対応しています。
薬浴後は、専用のドライヤーケージを使用するので、直接温風をあてられるのが苦手な動物でもストレスを感じずにしっかりと乾燥ができます。
当院には、リハビリ用にドッグランが用意されています。 ここでは、跛行の状態などの運動機能診断も行います。
また、施設内には、飼い主の方もくつろげるテラスが用意されていますので、飲食、喫煙など休憩スペースとしても利用していただき、こちらで治療をお待ち頂くこともできます。
草叢や土の上でないと排尿・排便ができないペットの為に枯葉の坂道も用意してあります。
内視鏡や腹腔鏡を使った治療や手術も多いため、多様な症例に対応できるよう様々な軟性鏡(消化管内視鏡/気管支鏡/膀胱鏡等)とそれに合わせた機器を準備しています。
他にも耳、鼻を診る為の耳鏡や鼻鏡、超音波を使って得た映像を表示する超音波診断装置なども用意されています。
X線撮影室での撮影はデジタル化により、これまでよりも少ない線量で撮影できるようになりました。また、移動式の装置やハンドヘルドタイプのものも用意してありますので、寝たきりで移動が困難な場合や、怖がってどうしても撮影室での撮影ができないような場合でも対応できます。
これらの各種画像診断機器からの情報をもとに、コンサルティング室にて飼い主さんへ状態や治療方法についての説明を行います。
万全の態勢で治療に臨めるように、様々な治療機器を準備しています。
凍結手術用には汎用冷凍手術ユニットと液体窒素運搬保存容器。オゾンガスを使った治療の為には動物用オゾン発生装置。超音波治療器や、各種光線治療器(近赤外線・ヘリウムネオンレーザー・半導体レーザー)を準備しています。
高気圧酸素カプセルも、大型犬用のサイズのものと、小型犬用のサイズのものを用意しています。
また、血液検査用の機器も自動血球計算装置や血液化学検査器、動物専用血液ガス検査器、イヌC蛋白測定器を院内に用意していますので、院内で検査が可能です。他にも、炭酸ガスレーザーの導入により、手術の際等にペットへの負担を抑えた治療ができるようになりました。
治療に際して、院内感染などのリスクを負わないよう、スタッフの衛生意識だけでなく、滅菌装置等のハードの面からも衛生管理を徹底しています。
手洗いや機器の洗浄にはより殺菌性の高い水や、超音波洗浄機での洗浄。内視鏡などの複雑な装置は専用の洗滌消毒装置で洗浄。治療で使った道具は、EOGガスや高圧蒸気での滅菌。
院内の空気は、医療用の空調を導入して匂いや空気中の汚れを取り除いています。
みなとよこはま動物医院では、治療情報の電子化を行ってスタッフ間で意見交換ができるようにしています。また、治療中の逃走や飛び出しによる事故を防ぐための柵の設置や、薬の管理をより正確にするための全自動分包機の利用、余剰麻酔ガス強制排出などの環境汚染対策、大型ランドリーでのこまめな洗濯などに心を込めて取り組んでいます。その他、飼い主様向けのAED(自動体外式除細動器)も設置しております。